MIM技術情報
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MIM(メタルインジェクションモールディング、金属粉末射出成形)
複雑形状の金属部品を大量に製造したいときにコストメリットがある金属製品加工方法
工程比較
■ 加工材質
SUS、SKD、SCM等鉄系材
材料の鉄系金属粉体と混練するバインダー
弊社MIMの特徴
- 焼結後の金属の相対密度は95~98%程度(SUS304L、SUS316Lで引張強度530MPa、伸び45%、硬度Hv130)
- 高精度・複雑形状(横穴・竪穴、3次元形状)の製造が可能
- 大量生産可能(1製品あたり月産数万個)
- 複雑形状の製品では、切削加工に対し、加工時間を大幅に短縮(コスト低減)
- SUS等の難切削材での加工が可能(コスト低減)
- 薄肉化・軽量化が容易で材料の節約が可能(金型で形状を作るため、切削では高コストな形状が、MIMで低コスト化)
- スプールランナーの再ペレット化が可能(樹脂と異なり分子鎖が切れることが無い)、廃材ゼロに近づき環境に優しい
- MIM製品の表面粗さは金属粉材料粒径に依存し、Ra≦15μm
MIM製品設計留意点
- ゲート位置必要(射出成形用、サイドゲートやピンポイントゲート)
- 平面部を設ける
- エッジ形状を避ける(コーナー部はRまたはC面とする)
- 抜きテーパーを設ける(射出成形時必要、エジェクト時欠け防止)
- 製作可能サイズ:概ね40mm角以下